2024年10月6日SAGA2024国スポ参戦レポート(森川泰宏氏)
2024年10月5-15日に実施されたSAGA2024国スポのトライスロン競技に町田市トライアスロン連合の森川氏が、出身地福井県の代表として参加してきました。
なかなか珍しい国スポ(旧国体)大会レポートをお楽しみください。
PDF版はこちら
SAGA2024 国民スポーツ大会 成年男子トライアスロン競技 参戦レポート
2024年10月5~15日に佐賀県唐津市波戸・名護屋特設会場で開催された「SAGA2024 国民スポーツ大会(旧国民体育大会)」に福井県代表として参加してきた
・福井県からは男子3名(監督2名・選手1名)、女子2名(選手2名)の参加
・女子選手1名には福岡 啓選手(現NTTランキング6位:JTU)が参加
・距離:スイム1.5km、バイク41.3km、10.7km、合計53.5km
・気温28.7℃、水温24.0℃(ウェットスーツ着用不可)、風速2m/sec、天候曇り時々雨
・バイクLAP失格無しのエリート大会
10月5日(レース前日)
AM8:30~11:00
佐賀県から指定された宿舎(大望閣)を出発しバイク自走にてバイクコースとランコースの試走に向かう
余談ではあるが宿舎は選ぶことができない
ゆえに各都道府県で当たり外れがある(笑)
これがまた雲泥の差であり福井県は4つ星の旅館であった




事前調査で分かってはいたが
バイクコースは41.3kmで獲得標高450mあり
ランコースは10.7kmで獲得標高200mのかなりの難コースであった
AM11:00~12:00
スイムコース試泳時間
スタート時間と近似している時間帯であるため
各都道府県選手が一斉にスタート台から波打ち際までのダッシュ入水確認をした
やはりここで出てくるのが各ブロックでの連携である
北信越ブロック強化合宿ですでに顔見知りであり自然と男女選手が集まり試泳をした
潮の流れも確認しこの後の開会式で行われるスタートグリッド選考の参考にした


PM12:00~15:00
バイク検査・レースウエア検査及び顔認証撮影
各都道府県でチェック時間が決められている
北信越ブロックは13:45~14:00の間にチェックを受けなければいけない
エリートレース規定のバイク仕様になっているかどうか細かく計測される
特にサドルの先端位置がBBより後ろに5cm以上離れていなくてはいけない(女子は2cm以上)
レースウエアにも規定がありファスナーの位置や余計な文字、文字の大きさまで計測される
そのあとランシューズとレースウエアそしてレースキャップをかかげ顔写真を撮られる
この時に持ち込んでいない物はレースで使用する事できず使用すれば失格となる
レース時に不正がないかどうか厳しく見られる
また検査に合格すると許可証がもらえる
これを所持していないと選手であれアスリートラウンジやトランジッションエリアに入場することはできない

PM15:00~16:00
開会式


スタートグリッド選考
開会式後に昨年のゴール順位をもとに各都道府県がスタートグリッドを先行する
潮の流れが波打ち際から沖に向かって流れていたため
予想通り波打ち際からスタートグリッドが埋まっていった。
前年の福井県個人成績は女子3位・男子46位であったため女子は3番で選ぶことができた

PM18:00
決戦前夜
各宿舎には大会運営サイドより通達が出ており生ものやアルコールの提供が禁止になっている
唐津市といえば呼子のイカ、そして佐賀牛であるが試合に集中である


10月6日(レース当日)
AM6:00
宿舎を出発
AM8:30に交通規制がかかり車の乗り入れが不可能となるためチームで移動開始
AM10:30~11:00
アスリートラウンジにて男子選手受付開始
AM10:30~12:00
トランジッション1オープン
AM11:00~11:50
トランジッション2オープン
今大会は特別でありバイクスタートとランスタートの位置が離れていた


AM11:30~12:10
スイムウォームアップ
AM11:50~12:10
バンド配布・アスリートラウンジにて待機

PM12:20~12:30
スタートセレモニー


PM12:30
成年男子スタート



恐ろしいほどの難コースであった
国スポには参加得点と競技得点の2つがある
競技得点は8位入賞者までに与えられる得点である(1位8点、2位7点、3位6点…8位1点)
参加得点はゴールをするとその都道府県に10点入る
この獲得得点により皇后杯(女子団体)と天皇杯(男女団体)につながる
しかし今回福井県は男子1名の参加である
ゆえに棄権は許されない
ゴールできたことには安堵したが自分からの逃げのレースになってしまった
来年の滋賀国スポまでにもっと力をつけ挽回することが課題である
国スポ参加への選考基準は各都道府県で異なる
福井県男子の場合は参加標準記録(SD)2時間30分を切っていることと
JTU認定記録会(福井)での上位2名である
しかし地方に行けばいくほど選手がいないのが現状である
今大会もそうであるが参加する選手がおらず地方選手の高齢化が進んでいるのが事実である
現に他県でも40歳以上の選手が多々とおり参加人数も1名のところが他にもあった
私も高校卒業まで福井県にいたため「ふるさと選手制度」を有用することができた
正直に言えば住民票のある神奈川県から出場するのは絶対に不可能である
東京都や神奈川県は選手層が厚すぎる
NISSAN CUP神奈川トライアスロン大会で開催される関東の各都県選考レース上位2名が選ばれてくる
もちろん若く屈強な選手達である
各都道府県のトライアスロン競技人口の格差が浮き彫りになる事実である
だがひとつの考えにもたどり着く
トライアスロンは生涯スポーツであるという事実である
中年であってもまだまだ成長できると考えさせられる大会であった(笑)
PM16:00
閉会式


余談
参加選手全員にサザエのつぼ焼き2個プレゼント
ビールが欲しいーーーーー!!
でも後のお楽しみ♡


PM19:00
反省会


とうとう出ました♡
呼子のイカの踊り食い
うずらの卵で食べたのは初めてでした
そして佐賀牛はミディアムレアで…
ビールが喉を潤し続けました
国民スポーツ大会開催地の苦労は理解しているが経済をすごくまわしていると実感
福井県の公費で参加している事実
もっと福井県に貢献できるように強くなろうと決意する大会でした
公式リザルト
https://kirokukensaku.net/5NS24/detail_20241006_46003000000.html
レース動画(男子の部は3:54:00あたりから)
https://japangamestv.japan-sports.or.jp/kyougi/triathlon/5791

