2024/10/20 千葉シティトライアスロン参戦記 伊藤秀樹氏

先日、千葉シティトライアスロンに初めて参加してきました。記録はこんな感じ(Total 2時間23分59秒)

自分でも想定以上にいい記録が出せたので、自分への備忘も兼ねてレポートを書かせていただきます。

1.トライアスロン復帰のきっかけ
そもそも、私はそこまでトライアスロンにちゃんと取り組んだ期間はそこまで長くない。
町田に引っ越してきたときに2016年に町トラの練習会に参加したのがきっかけで、2017年と2018年に町トラの練習大会に参加したのと、2018年に日産カップに参加したのがこれまでの唯一のトライアスロン経験。
子どもの2人目の誕生やコロナなどで運動もしなくなり、自然とトライアスロンからも離れ、この6年で体重も20キロ近く増加した。
それでも町トラのメンバーがイベントなどにはいつも声がけしてくれ、何とか町トラとの接点だけは残っていた。
そんな中、今年の2月の総会の後の飲み会にて、何人かのメンバーから「そろそろ伊藤さんトライアスロン復帰しないんですか?」と言われ、ダイエット目的で再始動することを決めた。

2.まずしたこと
6年近く運動してなかったと書いたが、もともと得意だったスイムだけは週1回くらい継続しており、体力は低いレベルながらもなんとか維持していた。
久しぶりにジョギングしてみたら、意外と5kmくらいは止まらずに走ることはできた。ただし体はかなり重い
ただ、それまでに失われた運動の習慣というのは恐ろしく、2-3月の練習頻度はせいぜい週に一度思い出したら走る、くらいだった。
このままじゃいかん、と思いいくつか自分のモチベーション向上のために手を打ってみた。
・レース(日産カップ)へのエントリー
・Stravaの利用開始
・GPSウォッチの購入
・ロードバイクの購入(中古)
・ランニングシューズの購入
・24時間ジム入会
・町トラバイク練習会への参加
個々の詳細は割愛するが、目標を立てること、仲間と練習すること、ギアなどに投資することはいずれも自分の場合モチベーション向上に必要だった。
なお、ウェットスーツはあえて新調しなかった。6年前のウェットスーツに入るために必死にダイエットをした

3.日産カップ(今年6月)の結果
6年ぶりに参加した日産カップの記録は、2時間36分だった。これは、32歳だった6年前に比べて2分ほどの記録向上になる。
じつは、6月時点で体重を最盛期の82kgから74kgくらいまで落とすことに成功しており、そのおかげで何とか完走できた。(身長は172cm)
また、新たに購入したバイクに篭島さんからもらったDHバーをつけたことでバイクパートはかなり記録が向上していた。
イメージとしては平地であれば35-40km/h弱の巡航もそんなにきついと感じなくなっていた。
ただし、ランパートで57分(10km)もかかってしまいそこは課題としてもかなり痛感させられた復帰戦であった。

4.6月以降の練習
モチベーションを維持するため、日産カップが終わった直後に千葉シティトライアスロンにエントリーした。
千葉シティに向けてはとにかく、ランパートの課題を解消すべく以下を意識した。
・体重をさらに落とす
・バイクパートの後でも崩れない足づくり
本来であれば、ランのスピード向上のための練習に取り組みたいところであるが、そもそも日産カップの時は途中で歩いてしまったこともあり、「次戦に向けてバイクパートの後もちゃんと走り切ること」をまずは目標にした。
体重についてはカロリーをコントロールしていれば徐々にではあるが減っていくことはわかっていたので、低糖質・低脂質の両方を意識しながら食事をコントロール。
飲み会に行っても基本的に酒は飲まないようにした。
あとはなるべく1日以上のオフを作らないようにランを中心に練習。
夏場の暑い時期は思い切ってジムのトレッドミルなどの練習に切り替えて、低強度を中心にケガをしないように気を付けながら継続した。

5.千葉シティ本番
直前1週間は練習量を落としつつ、ゼロにはしないようにしながら疲労回復メイン。
前日は少し炭水化物を多めにとって、やれることはやり切った。と自分で言える状態でレースに臨むことができた。当日朝の体重は68kg台
レース前の目標タイムは、スイム25分(T1込み)、バイク1時間15分(T2込み)、ラン50分でトータル2時間30分が現実的なライン、
あとはラン次第でどこまで短縮できるか、というイメージを持っていた。

当日は8時過ぎにレーススタートということと、チーム応援エリアの設営を6時半までに終える必要があり、念のため早め(4時15分ごろ)に自宅を出発。
現地には5時40分ごろに到着したが、すでに役員スタッフの方は事前MTGなどを実施されており、頭が下がる。
予報では未明には雨が上がるはずだったが、小雨が降っていた。しかもかなり寒い(20度ないくらい)
暑がりの私からすると暑いよりは寒いほうがいいので、雨が上がるといいなと思いながら町トラのほかメンバーを待つ。

このレースは私のほかにも7名ほど町トラメンバーがエントリーしており、一部メンバーはお互い記録面でも意識してる。(すくなくとも私はかなり意識していた)

メンバー全員そろって駐車場からトランジションエリアに移動し、急いでセッティングを行う。
その後、順々に各自のウェーブでスタートを迎える

スイム編(23分19秒)
スイムは750mを2周回、同年代(30-39男性)のなかで10人ごとのローリングスタート。
3番目の組でスタートしたが、1週回が終わるころには同年代の中では先頭になっていた。
ただ、前後のウェーブの選手などがいるため、たまに人を避けながら泳ぐことには変わらない。
なるべく心拍数を上げないように、ということだけを意識して泳ぐ。
スイムアップしてトランジションエリアに向けて走るが少し体が重い、周りを見ると結構ここでも差がついている
※この会場は海からトランジションエリアまで若干距離があり、300-400mくらい走る必要がある

バイク編(1時間8分くらい
バイクは実測6.5km弱ほどのコースを6周回、なので39km弱くらい。
基本フラットで走りやすいのだが、風がかなり強くて一部区間はDHバーではかなり危険を感じるのでブラケットポジションに持ちかえる必要があった。
1周目が11分ちょっとだったので、「6倍すると1時間10分は切れるか?」などを考えながら周回を重ねる。
5・6周目で補給をしながら、次のランに備える。

ラン編(45分38秒
いよいよ、一番課題だったランパートの始まり。フラットな2.5kmを4周回(ログ実測だと9.8kmくらい)
実はレースの3週間前くらいに思い切ってカーボンプレートのシューズに変えてみたのだが、そのおかげか走り出した時の足もそんなにつらくない。
バイクパートで心拍を上げすぎなかったこともあり、キロ5分弱のペース・心拍160bpmくらいで走り出すことができた。
しばらく走ると、町トラ仲間の大石さん(同じく1週回目)を発見、同じくらいのペース(4分50秒/kmくらい)だったこともありしばらく後ろにつかせてもらう。
多少しゃべる余裕もあり、そのまま2週回目の終わりまで大石さんと並走。
大石さんは10分前のウェーブでスタートだったので「このまま一緒にゴールしたら10分差で勝てるぞ」などと考えながら淡々と走る。
実は6月の日産カップの時にはランパートでは大石さんに惨敗だったので並走できたことは少しうれしかった。
足が耐えられるか少し怖かったが、3週回目から少しペースアップ、4分30-40秒/kmくらいのペースまでちょっと上げてみる。
この時点で大石さんが少し離れてしまったので、ここからは一人で踏ん張る。
練習の時もこのペースで走り続けたことはなく、心拍も170前後まで上がっていたが、心肺機能というよりどちらかというとふくらはぎや前腿の筋肉がきつかった。
ここで歩いたらこれまでの練習が無駄になると言い聞かせ、なんとか最後までペースを落とさずに走り続けることができた。

ゴールしてから、そういえばトータルタイムはどうだったのか、とはじめて確認。
手元の時計だと2時間23分40秒
2月から始めた練習が報われたと感じる、いいレースだった

6.振り返り
いったん、2月から始まったダイエット兼トライアスロンの復帰の取り組みはこれで一区切り。
気づいたら途中からダイエットよりもトライアスロンの記録向上を狙うようになっていったが、半年程度でここまで体力が向上するものなんだなと自分でも驚いた。
おそらく、今年の2月時点でODのトライアスロンに参加していたら、3時間を切ることは難しかっただろう。
いろんな要因がいい方向に重なって、ここまで記録を上げることができたが、その中でも一番の要因を挙げるのであれば、私の場合町トラの仲間の存在が大きい。
メンバーのレース参加の話や、練習のログなどを見ながら「自分も負けないように」と言い聞かせながら練習を重ねることができた。
バイクのロングライドも一人ではなかなかできない練習なので、キツくもあったが楽しかった。
この場をお借りして、特に一緒に練習に付き合っていただいた、大石さん、鶴谷さん、篭島さんには感謝を伝えたいと思う。

せっかくなのでこのまま継続したいが、自分のモチベーションをどのように維持するのか、すこしゆっくり考えてみたいと思う。

最後に、トライアスロンダイエットの成果を参考までに共有。
結論:トライアスロンは痩せます