Canyon Speedmax購入記

こんにちは、町トラHP更新担当の伊藤です。
普段は練習会の情報などを投稿してますが、この度CanyonのSpeed Maxを購入したので備忘の意味でも記録を残しておこうと思います。
もしこれからトライアスロンを始めようと思っている方やトライアスロン用のバイク購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

1.そもそもトライアスロン専用バイクが必要なのか?

トライアスロンをかじったことがある方は皆さん知っていると思うが、ロードバイクとトライアスロン用のバイクは違う。
何が違うかというと、いろいろ違うのだが基本的には以下が特徴である

・ドロップハンドルではない
・最初からDHバーがついている
・フレームがエアロ形状・エアロポジションを取りやすいジオメトリ(フレーム形状)になっている

さらに、上位グレードになってくると
・ディープリムもしくはディスクホイールが完成車でついてくる
・補給食やドリンク用のストレージがついている
・DHバーを握ったポジションでも変速ができる(Di2のスイッチがバーの先端についている)

などなど、細かいところはもっとあるのだが、とにかくトライアスロン用に作られている。

これらの特徴により、
・ドラフティングなしで単独巡行する際に高速度を維持しやすい
・ランパートに足が残せる

など、競技をするうえでメリットがあると言われている。逆にデメリットとしては、
・車体が重いので加速が苦手
・そもそも街中でDHバーを握って走ることはほぼない(DHバーを握ったままだとブレーキが握れないため)

と、普段使いには全く向かない。
また、上記特徴ゆえに、同じトライアスロン競技でも比較的加減速が多くないミドルやロングディスタンスの大会でメリットがあり、逆に周回や折り返しが多いオリンピックディスタンスではあまりメリットが享受できないというのが一般論である。
また最大のデメリットとして、とにかく値段が高い。そのため初めからトライアスロンバイクを買うのはおすすめされないのが通例である。

そして私は現状オリンピックディスタンスの大会までしか出たことがなく、近々ロングに参加する予定もないのだが、今回トライアスロンバイクを購入したのには理由がある。

とにかくカッコいいから。それに尽きる。トライアスロンバイクから醸し出されるカッコよさは理屈抜きに魅力的だ。

実際、オリンピックディスタンスのバイクパート40kmのタイムを考えると、おそらくロードバイクからトライアスロンバイクに変えてもせいぜい数分しかタイム短縮はできない。場合によってはロードバイクの方が速いようなコースだってある。

結局バイクが速くなりたければ、練習して脚力を鍛えるのが一番効果的、、そう一番大事なのは日頃の練習とそのためのモチベーション。

というわけで私はモチベーション向上・維持を目的にバイクを購入することにした。
カッコいいバイクにはたくさん乗りたくなるはず、、

ちなみに、ロードバイクにDHバーを取り付けるだけでも時速数キロは速くなりますので、ロードバイクをすでに持っている方にはまずはDHバーをつけてみることをお勧めします。

注意点としては最近流行りのエアロハンドルにはつけられないことが多いので、最悪ノーマルハンドルに変える必要があります。
また、基本的には後からつけたDHバーでは変速ができないので、変速するときはブラケットに持ち帰る必要があります。

2.どのバイクメーカーにするのか

国内でトライアスロンのバイクといえば、Cervelo、Canyon、Ceepo、TREKあたりがおそらく有名。
参考までに2025世界選手権の参加選手のバイクメーカーは以下の通りだったらしい

https://www.slowtwitch.com/news/live-results-the-mens-2025-ironman-world-championship-bike-count/

これは個人的な偏見だが、CanyonとGiantとCeepoは結構良心的な値段、それ以外のメーカーは高い。
最低でも100万円以上、最上グレードは250万くらいする。

私は単純にCanyonのバイクのデザインが好きだったのと、お値段も良心的だったのでほぼCanyon一択だった。
なお、Canyonは町田から比較的近い場所にテストセンターがあり、試乗ができるのでおすすめ。
私も実際8月に試乗に行ってサイズ感などを確認することができた。
※その時乗らせてもらったエアロードもとても軽くて、最高だった。。普段の練習用なら間違いなくエアロード
Youtubeなどでも結構いろんな方が紹介しているので気になる方は是非調べて訪問してほしい

ちなみに、ロードバイク界隈では有名だがCanyonは基本的に店頭購入はできず、WEBで直接購入するしかない。
その分安いのだが、最初の組み立てなどは自力でやるかショップに依頼する必要がある。
もしそこが気になる方は、組み立てはめちゃくちゃ簡単だったので安心してほしい

3.購入記録:購入決断~モデル選び

8月にテストセンターに行ってから、しばらく悩んだ。
買ってもそこまで乗らないかもしれない、今のバイクのままでいいのでは、今のバイクはどうするか、置く場所は、、などなど。

結論としては「悩んでも答えが出ないので、いったん買ってみよう」という感覚で購入を決めた。
実際、中古ショップの値段など見てもかなりリセールがいいので、あとで売ることにしてもそこまで悪くない。
(おそらくCanyonは通販でしか買えないというハードルがあるため、新車になかなか手が出せない層が一定いるため、リセールがいいのではないかと推測)

購入するにあたって、Youtuberの動画などを見ながらモデルごとの際などを改めて確認した。
Canyonのバイクは大きくグレードが3つあり、トライアスロン用のモデルであるSpeedmaxも同様である。

最上位:CFR(160万円~)
ミドル:CF SLX(105万円~)
最廉価:CF(75万円~)
さらに、CF SLXとCFには、それぞれ105グレードとULTEGRAグレードもある。
(厳密にはコンポがSRAMのモデルもあったりする)

Speedmaxの場合、CFだけトップチューブの形状が明らかに違い、補給食やドリンク用のストレージも外付けタイプとなる。
ほかにもグレードが違うと以下が変わってくる
・カーボンの素材(重量に影響)
・ホイールのグレード
・DHバーの種類(上位グレードはベース部分が1本・バーも1本タイプ)
・カラーラインナップ

当然金額もその分変わってくるので、構成と予算を見ながら、決定する必要がある。
なお、上記金額は私が購入した2025年9月当時の値段で、残念ながらその後Canyon製品は2025年10月に全体的に10%値上げされた。。

なお、Canyonにあたっての注意事項やポイントは以下。

・結構在庫切れになっており、買いたいと思っても変えないことがある
・本体価格には関税や消費税などは含んでいるが、送料(\15,000)と段ボール代(\2,500)は別に必要
・たまにセールを行うこともあり、公式LINEやXのアカウントをフォローしとくといいことがあるかも
・Canyonユーザからの紹介クーポンあり(5% Off)、知り合いがいるなら使うべし
・少なくとも、ペダルとボトルケージは追加購入する必要あり

私は結局、SF SLX 105グレードを購入した。
白が欲しかったのだが、SFグレードにはなかったことが一番の理由ではあるが、フレームなどもやはりSLXの方がカッコよかった。

購入時のサイトは基本英語だが特に難しいことはない。
住所を英語で入力するくらい。
ちなみに、購入時に支払い方法を入力するにも関わらず、なぜか生産開始時?に再度支払に関する情報入力を求めるメールが送られてくるという謎の手続きだった。
(最初詐欺メールを疑ってサポートに問い合わせたが、詐欺ではなかった)

また、購入したのが9月中旬で最初の予定配達日は10月11~20日頃、となっていたと記憶している。
※なぜか当時の注文確認メールに配達日の記載がなく、記憶ですが、、

4.購入後待っている間について

購入後しばらくすると、カスタマイズに関するメールが届く。
バーの高さや長さ、サドル高に関する内容を回答する必要がある(WEB入力)
これは、最初に配達するタイミングで取り付けるパーツなどに影響があるようだが、多少適当に答えてもあとから調整できるのでそんなに問題はないと思われる。
私はこのメールに気づいておらず数日放置していたら、日本のサポートセンターから電話がかかってきた。

上記対応後、しばらく待っていたら注文確認のメールが届き、到着予定日が10/21~30となっていた。
※おそらく私が回答を数日遅らせてしまったため少しずれたと思われる

並行して、必要な周辺パーツなどについて調べる。今回検討したのは以下

絶対に必要なもの
・ペダル
・サイコンマウント(Canyon純正・約8000円)

できれば欲しいもの
・DHバー角度調整キット(Canyon純正・約2万円)
・DHバーアームレスト(Canyon純正・約5万円)
・ボトル用マウント(フロントもしくはリア、Canyon 純正で約2万)

色々見ているとなぜか、サイコンマウントもボトルマウントもCanyon純正品がずっと在庫切れという事態。
一向に在庫が復活しないので、海外の掲示板などの情報を収集し、サードパーティ製のパーツを購入。

なお、サイコンマウントは実はアームレストのキット(5万円)の中に同梱されているということを後で知る。。
Canyonに限らずだと思うが、トライアスロンバイクはハンドルもシートポストも専用設計になっているので、なかなか汎用品が取りつかず、個々のパーツも高い純正品を買う必要がある。
この辺りも含めて予算を考えておいた方がよいと思われる。
ちなみに、上記以外にもバイクに合うようにエアロヘルメットも購入、、かなり周辺パーツ・アクセサリーにも出費。。

5.遅延連絡~到着

到着予定日の範囲に差し掛かった、10月の21日、Canyonからメールが届く。
出荷通知と思いきやなんと遅延の連絡。

しかも結構遅れる。10/21~30の予定が、なんと11/10~21に変更。。

実は、11/30に参加するレースで新しいバイクを使いたいと考えており、かなりギリギリ。これ以上遅れたらもうアウト。。
とはいえ日本からドイツにどんなに頼んでもどうしようもない
(※Canyonはドイツのメーカーでドイツから出荷されます)

と、半ばあきらめかけていたら10月29日に以下

続いて10月31日に以下のメールが届く。

半ばあきらめていただけにこのリカバリーはうれしかった。
結局その後の状況も逐一トラッキングサイト(今回はUPSが配送業者だった)で確認できた。

少し違うかもしれないが、こんな感じのはず
10月29日:Canyon工場で出荷準備開始
10月31日:出荷・業者引き渡し、当日中にドイツを出発
11月1日:中国経由で大阪(関空)着、同日成田着
11月2日:東京着
11月4日:自宅(町田)着

というわけで、出荷の連絡からはあっという間に自宅まで届いた

6.到着、組み立て

Canyonはいわゆる9分組と呼ばれるほぼ完成した状態で箱に入れられ、送られてくる。

シートポストと前後のホイールを取り付けたらほぼ完成。
あとはDHバーの調整とdi2の充電をしたらすぐに走れる。

なお、タイヤもホイールもチューブレスレディだが、最初はチューブが入った状態で送られてきた。チューブレスにしたければ別途対応が必要。
また、DHバーの角度調整のためにはdi2のケーブルが這っている部分を多少いじる必要があり、若干怖いので私はショップに依頼する予定

パワーメータも標準でついており、手持ちのサイコンと無事つながることも確認できたのでいったんはOK。
これからいろいろと乗りながらいじっていこうと思う

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